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2019年7月12日金曜日

回復クラス第11回目

2018年6月26日記載
 
こんにちは。佐和子です。
もはや夏かと思われるほど、各地気温が上昇していますね。
私は夏にからっきし弱い体質ですから、
夏本番を迎える前から「この夏をどう乗り切るか」ばかり考えています。
しかし夏には夏の良さがありますね。
もくもく湧きあがる入道雲を見上げたり、
シャワーで汗を流した後の爽快感を味わったり
木陰に入って、木漏れ日がちらちらと踊る様子を眺めたり
万全な日焼け対策を講じて「よっしゃ!今年も焼かなかったぞ!」とガッツポーズを決める初秋の達成感(笑)

さて話しが長くなりました。
先日6/23(日)11回目の回復クラスを受講して参りました。

今回は「来談者中心療法」について学習しました。
「学習しました」とは言え、この分野は大変奥深く更なる探求が必要で
今回の講座は、本で言うところの「目次」にさらっと触れた程度です。
将来「相談員」を目指している私としては、今後更に深く学習し習得することが求められます。


■来談者中心療法の心構え■

来談者中心療法(カウンセリング)はカール・R・ロジャースが提唱した心理療法です。
特に印象に残った箇所を記録します。カウンセリングの心構えです。
希に「カウンセリング」によって「答えを貰える」と考えるクライエントがいます。

1)クライエントの自己成長力と問題解決能力を信頼し
2)生育歴、生育環境などで来談者を決めつけず
  クライエントの現在直面している現実に重点を置き
3)説教、結論への誘導(非支持的カウンセリング)を行わない。
4)無条件で好意的にクライエントを尊重する。

カウンセラーは常に、クライエントの内的世界、宇宙を教えて貰い
クライエントと共に内的世界を見せて貰うという姿勢が大切です。
クライエントが抱える問題に対しての十分な理解と洞察を持つこと。
相互に話し合い、話し合いからクライエントが「自己決定」をする。
つまり、説教しない、否認しない、賛成しない、評価しない、答えに誘導しない。
クライエントの自己回復力、成長力を信頼し
常にクライアントに「教えて貰う」という姿勢でいなければなりません。
カウンセラーのフィルターを通して見ていては、クライエントの真実を見誤ります。
そして何より「無条件の尊重」が大切です。
クライエントの悲しみ、怒り、憂い、不安・・・その全てをクライエント自身が感じ取れるように助け、またクライエントに「それができるのだと確信」することです。
敬意を表し、クライエントのどんな感情も言動も、クライエントの一部として
「被所有的な暖かさ」をもって傾聴を行うのです。


■真実と現実~自己一致と自己不一致■

A)自己構造(こうありたいと思う、理想の自分を思い描く自分)
B)経験(理想と一致しない自分)

このA(理想)とB(現実)が深く交わっている状態が
「適応したパーソナリティー」です。
理想の自分と現実の自分が一致していない状態、個人の自己像と現実の経験に
矛盾がある状態が「自己不一致」です。
このような不一致の状態は、傷つきやすさや不安となり、
外的に見れば脅威で有り行動としての防衛となり得ます。


■共感的理解■

クライエントの経験や感情を正確に、敏感に知覚し、
クライエントにとっての意味を理解する能力が求められます。
自己一致または真実性と無条件の肯定的尊重によって、関係性の基礎をつくった上で
クライエントの内的世界、私的な世界に入るのです。
これがカウンセラーの仕事の中心です。

そしてカウンセラーが感じ取ったクライエントの内的世界を、
再びそれが「クライエント自身の経験であると感じられるよう伝え返します。

カウンセラーの理解と伝達が正確に、しかも敏感に行われることにより
クライエントは自身の内部感情、知覚、個人的な意味を経験することができます。
クライエントを批評したり、助言を与えたり、お説教をしては
クライエントは自分の経験や内的世界に目を向けるどころか
帰って防衛を強くし、不安を強めることになります。


■来談者は常に新しい■

例えば5回のカウンセリングを行ったとします。
1回目のクライエント、2回目のクライエント、3回目・・・
いずれも同じクライエントではありません。
回を重ねる毎にクライエントは新しい内的世界をもって
カウンセラーの前に現れます。
この点はよく心得ておきたいところです。


■共感的理解(傾聴)の心得■

<共感・同意・同感の違い>

クライエント「私、会社を辞めたいんです。セクハラが辛くて」

同意→「それはもう辞めた方がいいですね」→ I think so
同感→「私も会社を辞めたいんですよ」→ I feel so
共感→「会社を辞めたいと思うほど辛い状況なんですね」→  You think so

傾聴の「聴」は

・「聴こうと努力する」
・「心を込めて聴く」
・「きき漏らすまいと熱心に聴く」
・「「相手を理解しようとする」

こちらから積極的に耳を傾けるいう意味があります。
聴く側が話し手に積極的な関心を示している聴き方です。
ラポール(クライエントとの信頼関係)が構築されるまで
聴く側が答えを要求するー訊く=質問や問いは控えます。

1)相手が言おうとすることの意味を聴き、気持ちに応える
2)カウンセラーの経験値や価値観できかない
3)結論を急がない
4)こちらが正しく理解しているかどうかをクライエントに確認する
5)無知の姿勢(教えてください!)の姿勢で聴く

また、クライエントの身振り手振りを真似るペーシングも
クライエントを理解する上で大いに役立ちます。


以上、回復クラス第11回目を記録します。

ではここで、前回記録を見合わせた「PA」について
簡単に触れたいと思います。

■PAとは■

Passive-Aggression=PA(受動的攻撃)

目に見えにくい形のコントロールや攻撃の方法です。
相手を加害者にする為、被害者のスタンスをとるよう相手をコントロールします。
決して威圧的ではありませんが、相手に罪悪感やざわざわ感、居心地の悪さ
不愉快な気持ちを抱かせます。

操られた方は、はっきり操られたとは感じにくく、後から嫌な気持ちになります。
攻撃的に見えないので女性も使いやすく、証拠も残りません。
PAがあるとよい関係性や信頼関係を築けません。

PAの例
・深いため息
・舌打ち
・無視
・わざと大きな音を立ててドアを閉める

などです。

<PAへの対処法>
・まずPAが起きているかもしれないと「気づく」
・PAがもたらす罪悪感などの感情は、相手に植え付けられたものなので
 不必要なものだと認識する。
・「それはPAです」と言える関係性かどうかを検討し、言える場合は言ってみる。

私もたまにPAをつかってしまう時があります。
例えば、何度言っても煙草の灰が床に落ちるまで灰皿に灰を落とさず
結局 床に落としてしまった夫に、深いため息をついて見せて掃除機を持ち出す等

あなたも無意識にやっているかも知れませんよ?

私と夫の関係は良好と言えると思います。
思ったことは率直に言える関係性を築いています。
何もわざわざ皮肉なことをしなくても、
「また落としてぇ~~~」と言えばいいんですが、
「またかぁ~」とうんざりしてしまって瞬時にPAの反応をしてしまいました。
性格悪いですね。(苦笑)

以上、記録します。
長文を読んで頂き、ありがとうございました